インドの食文化

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日本でも大人気のインド料理。
ランチタイムにもなれば、
東京のオフィス街のインド料理屋は常に満席で大賑わい。
また、日本全国どこへ行っても、
必ずといっていいほどインド人が経営している
インド料理レストランを見かけます。

菜食主義

「宗教のるつぼ」と言われるインドでは、
ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、スィーク教徒、
ジャイナ教徒、キリスト教徒、仏教徒が混ざり合って暮らしています。
その中でも特にヒンドゥー教徒、イスラム教徒、
ジャイナ教徒には食事に関して厳しい制約があります。
まず、人口の83%ほどを占めるヒンドゥー教徒
、牛を「神聖視」しているため、
彼らにとってビーフを食べることは宗教的なタブー事項。
厳格なヒンドゥー教徒は一切の肉を食べませんが、
多少の肉食はOKとする、それほど厳格ではない
ヒンドゥー教徒も牛肉だけは避ける人がほとんど。
「輸入食材にはビーフエキスが入っていることがあるよね」と、
神経質にチェックする人もいるほどです。
また、世界のイスラム教徒人口第2位
(1位はインドネシア)を誇るインドですが、
イスラム教徒は
を「汚ないもの、穢れた(けがれた)もの」としているので、
彼らにとってはポークが宗教的にタブーと言えます。
インドでは人口の大半を占めるヒンドゥー教徒と、
残りの人口の大半を占めるイスラム教徒の事情により、
ビーフとポークがあまりメジャーな食材ではないので、
肉を食べる」となると、
チキンマトンというのが一般的です。

ダール(豆)

人口の半数以上が菜食主義者のインドでは、
人々は何からたんぱく質をとっているのでしょうか。
答えは「ダール(豆)」です。店に行くと、
驚くほどいろいろな種類の豆が
非常に安い値段で売られているインド。
家庭でもたいていは、
5~8種類の豆を常備しているのが普通です。
チャナ(ひよこ豆)、ラジマ(キドニービーンズ)、
ムーング(レンティル豆)など。
インド人の食事は、毎食最低一品はダールがつくのが普通で、日本の味噌汁のようなものだと例えられることもあります。

ガル・カ・カーナー(家のごはん)

インド人が何よりも好きな言葉、
それが「ガル・カ・カーナー(Ghar ka khana)」。
直訳すると、家庭料理、家のごはん」という意味です。
宗教的な制約が厳しく食に対して
「非常に保守的」と言っても
過言ではないインド人には、
外のもの、外食=信用できない
何があるか分かったものではないという考えが根底にあります。
結果、家で食事をする、信用できる人が作った(家族)
信用できるものだけを口にするのが
いいことであるとする文化に繋がるわけです。
その結果、お弁当持参するという行為も、
インドでは日常的なこと。
オフィスのランチタイムでは
「それぞれの家庭に弁当を受け取りに行き、
各々のオフィスに届ける」弁当配達サービスも昔から一般的です。
また、電車などに乗っていてランチタイムになると
(国土の広いインドの長距離列車では、
比較的上のクラスの座席なら食事サービスがあります)
配られる食事には手をつけず、
おもむろに鞄から弁当を出す人々をよく見かけます。
インド人に日本から持ち込んだ食べ物をあげても、
気軽に食べてくれることは稀。
何が入っているのか、何でできているのか、
非常に気にする傾向があるので知っておくとよいでしょう。

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